「どうしてここを担保に借入れしちゃったかなぁ。」
それが謄本を見た時の第一印象でした。
中枢市町村の駅前近く、主要道路を一本入った通り沿いの建物。
築年数は古くそれまで抵当権は付いていませんでした。つい最近、ノンバンク系の抵当がベッタリ入るまでは…。

今回のお客様は心が純粋で、まるで天使の衣装を身にまとったような社長さんです。(お馴染みチョココーティングパイのキャラクター♪)
地元を愛し、地元の為に全てを投げ打って尽力し、そして50人の雇用を生み出しました。
素晴らしい✨
熱心にお話しをするエンジェル社長に負けず劣らず語るの大好きな私…。
気付けばお互いもの凄いエネルギーをぶつけ合い、はて今日は何しに来たんだっけ?^-^;

さて本題に入ります。
10年前の東日本大震災以降県外から多くの人々が移り住んできたのは言わずもがな、
このタイミングでエンジェル社長も外様から話を持ち掛けられ別事業に手を出しました。
この男、大丈夫?とその時疑わなかったエンジェル痛恨のミス…。
まんまと乗せられ生まれ育った実家をノンバンク系で汚してしまう事になったのです。
切なすぎる展開に私は一緒に号泣…な~んてことはありません。
ちょっと前までの私であれば間違いなくつられて泣いていたでしょう。今になって思えばそれで寄り添っているつもりになっていました。
甘ーい!
今の私は経営者です。
腹が座ってふてぶてしさが増した私のミッションは一緒に泣く事ではありません。
明るい未来へと導くための建設的な提案をすることです。
(よっ!自称天才ファイナンシャルプランナー!!)
もちろん「人が集まる場所をつくろう」「雇用を生み出そう」と純粋に頑張る気持ちを踏みにじる輩が一番悪いです。
でも経営者には危険を回避するバランス感覚が必要不可欠なのです。
すっかり枯れススキとなったエンジェル君ですが、慰めの言葉など全く意味がありません。
綺麗ごとを言うだけでは何も変わらないので、ここはピシャっと経営者として自覚が足りなかった旨の手厳しい助言もさせていただきました。

辛かったけど必要だった、と思う出来事はたくさんあります。
20年以上も経ってようやく答えがわかるアクシデントだってあります。
意味のない出来事なんて何一つないのです。すべては自分の糧となり、今の自分があるのだと言い切れる時が来るのでーす!(スイッチ入った…)
さあ、人生折り返しの今!まだまだ蹴り出す速度で駆け抜けるわ~!
(↑いくつまで生きる気?笑)