もう1年近く同業者さんに物件を買ってもらえません😢
できるだけ高い価格で不動産を売却しなければならないからです。
それに代わって最近は不動産業ではない企業様からの問い合わせが増えてきました。
業界問わず不動産を軸に何かしらの戦略を練っている印象です。

本日も年商○○億円規模の企業様とお打ち合わせでした。
とてもいい感触、しかも土地や戸建てを次々購入していることまで判明!(もちろん私の目は¥マーク🤑)
当社だって設立5年目ですもの。
ある程度お金を持ってる企業様と付き合っていかないと大きくなれませんわよ~オホホ✨
私は意味もなく気持ちが大きくなりながら駐車場へ戻り、社用車としてジャガー購入を目論みました。

ボンっ!
呼ばれて飛び出てジャジャーン!とばかりに愛車ジムニーが漆黒のジャガーに変身しました。

※↑ここが幸せの絶頂(笑)

その時何かに呼ばれた気がして振り向き目を凝らし、駐車場の向こう端を見ました。
その目の先には覇気のない従業員らしき人の姿。改めて敷地内をよく見ると、どことなく雑然としています。
これは…。
お世辞にも丁寧に仕事をしているとは言えません。こういう仕事をする会社はそのうち事故を起こす可能性が高いのでは…?と思いつつ、私は漆黒のジャガーに荷物をいったん置き覇気の無い従業員へ向かって歩き出してしまいました(嫌な予感^-^;)

ナンパではありません。私はその会社が従業員をどう扱っているのか?という事に非常に興味があります。
会社の姿勢がよーく見えるからです。

「こんにちはー。怪しい者ではありません。私、不動産屋なんですけど…」
私が話しかけると覇気のない従業員は差し出された私の名刺をじーっと見ながらボソボソ話し始めました。
「俺、今アパートに住んでるんスけどぉ、会社から家買えって言われててぇ、あ、それ会社の偉い人が持ってる家なんです。」
何!?それは聞き捨てならない話です(出ました!自称天才ファイナンシャルプランナー!!)
私は年齢、収入、家族構成、物件の場所を聞き取り即座に買ってはいけないと回答しました。
その従業員にとって非常に不利な条件だったからです。
まるで迂回して買い取った物件を、薄給で雇っている従業員に買わせて利益を得るような構図に違和感を覚えました。

私が会社を興したのはお金持ちになりたいからではありません。いろいろ理由はありますが多様化社会への過渡期の中、カーストの底上げを目指したいと思ったことがきっかけの一つでもあります。
その信念を曲げてまで儲けに走ることは、それこそ私にとってブレることに他なりません。

会社には断りづらいと言う従業員の言葉を遮り
「会社に私の名刺を見せてこの人に買うなと言われた、と言いなさい!それでも買えと言われたら私が説明するから連絡を寄越しなさーーーい!!」
と、私は叱りつけるように(母親か^^;)アドバイスし、漆黒の愛車ジャガーに戻ろうとしたのですが…。

ちまっとした佇まいで私を待っていたのはいつものジムニーです。
私は夕陽に染まった美しい横顔(?)で「私にはキミがお似合いね」と呟きながら乗り込み、颯爽と走り去るのでした~完~
→ドラマであればここでエンドロールとエンディングの曲。
シビれるぜ、私。
ただ息子については、世の権力に従いながら上手に生きて行って欲しいと願う平均的なリアル親心です(#^^#)