必要悪(ひつようあく)という言葉があります。代表例はギャンブルや風俗業ですが、様々な形で見ると企業内での生き残りスキルや、私が病気治療のため体内に取り込んでいる猛毒も長期的に見れば必要悪と言えます。
対して不必要善という自己満足行動も時々目にします。いわゆるお節介ですね。 私が独立した当初に一生懸命頑張っていた『競売手続き進行中の任意売却』もそうだったのでは…?と身も蓋もないことを考える時があります。 きっかけは今年建築デザイナーの友人、アーティストYと仕事を始めたことです。 奇人アーティスト(注:誉め言葉です!)のYとは金融マン時代の上司(山形県出身)の紹介で知り合いました。Yはやはり山形県の出身で、初めて彼女の造った物件を見た時の衝撃と言ったら…!出会ったことのない斬新かつ生活感はあまり感じない、しかし!家事・生活動線の整った空間に「仙台の人がこの才能をまだ知らないのはヨぉ、いっだますぃなー(もったいないなー)!(←山形弁)」と思わず口走ってしまいました。 ※私自身は宮城県仙台市生まれ仙台育ちの純粋な仙台人ですが、親戚は全て山形県人です。 そんな山形ゆかりトライアングルで繋がったのはもう5年以上前のことで、それまでは食事をする程度だった友人…(友人と言っても経営者同士なので、お互いのメリットがなければこの関係性は保てなかったわけで)食事しながら夢を語り、メシ食ってんだか夢食ってんだかわからない奇人(Y)変人(私)ユニットは本格的に仕事仲間として始動しました。
とにかくYは拘りが強く、作品づくりの為なら平気で命を削ります。その拘りの強さゆえ以前から従業員の入れ替わりは凄まじく、一緒に仕事をして初めて表す彼女の違う顔(お互い様)に合点がいきました。(→私が奇人アーティストと命名する所以です)素晴らしい作品を作り続けて16年!それにしても何故彼女は未だこんなところでくすぶっているのか?これは「こだわり職人」あるあるで、ものづくりに長けていても経営バランスが取れていないケースが考えられます。Yには言いたいことを言うと決めているので問い詰めました。
自身が納得いかないと客から費用をもらわなくても手を加えてしまうこと、3年前に引き渡した物件の不具合を点検してほしいと言われ「費用が発生します」と伝えたところ客からムッとされたこと、あまり利益が出なくても客から喜ばれると満足してしまうこと…等々を白状しました。 Yの命を削った拘りは客には全く響いてなく、それどころか私には単なるお節介にしか感じませんでした。 何かと心に余裕のない今の時代、良かれと思って差し出した好意は踏みにじられることも多いのです。
「お前は馬鹿か⁈」
お待ちかね(誰も待ってない)ブラック伊藤が降臨しました。仕事はボランティアではありません。必要とされる企業は利益を確保し、社会の為に存在し続けなけらばならないのです。その為にはしっかり仕事をし、それに見合う報酬を しーっかり 頂かなくてはいけません!ましてやYの客は全国に散らばる投資家なので、周りから甘やかされ放題サービスされ放題の時代を経験しています。麻痺した投資家達はYの職人気質を利用し自己犠牲させることを前提とした仕事を強いるのです。なんて図々しい…と思いますが、これはYはじめとする取り巻き業者の責任でもあります。それって何のサービス?(→ここでマイクを持つブラック伊藤)そこで客のご機嫌取って価格破壊起こして仕事取るってセコくないか?(煽る→会場からイエーイ!)そうやって業界が衰退していくのが理解できないのか?(更に煽る→5万人位の歓声でイエーイ!!)♬ヨーっ、ヨーっ、っあのヨっす!(←山形弁ラップ) 自分の仕事に誇りを持つならサービスはいりません。サービスして経営成り立たなくなって撤退しても 誰も助けてくれません!
アーティストYはブラック伊藤の叫びをしっかり受け止めてくれました✨今は「売れる物件」を意識しつつ…~建築資材は様々な要因で高騰しており解決もすぐには期待できない為、今後も高騰が続くと予想されます~※最後は真っ当な方の伊藤(こちらが本来の姿っ!)で締めさせていただきました😉