~住宅ローンが払えない~私は常々住宅ローンの支払いに行き詰った方の相談を受けているのですが、リストラやご病気など大抵は決定的な出来事が原因です。そのような方は身も心も憔悴しきっています。
憔悴し、何もかも投げ出したくなる…はずなのに。
只今面談中のお客様は威勢がいい営業マン。年収は一般よりかなり多く話し方も滑らかです。そしてニクい事に絶妙なタイミングでひょいっと懐に入ってきます。
一見何も問題ないように見える今回のお客様🐿子リス君ですが「何か」あるはずです。
朝マックと共にしばらく軽快なお喋りで盛り上がり、そろそろご自宅を売却する意思表示として書類にお名前を頂きます。
 …あれ?
ずいぶんと字がアバウトなのね…。
時間はたっぷりあるのにそれは走り書きのような文字でした。

🐿子リス君は弁護士を介して紹介されたお客様です。つまり多少の問題を抱えているという事。見かけはどんなに威勢がよくても今は気持ちが落ち着いていないのでしょう。アバウトな字で書かれた書類を眺めつつ、お預かりした書類一式を整理しました。さすが🐿子リス君!書類が全て揃っていて助かります。
 …おや?
ご自宅を建てた時の請負契約書…走り書きの文字が目に入りズッコケました。
この時からすでに字がアバウトだったのね…-_-;
ハッキリ言いましょう!
これは気持ちの不安定さを表している字ではなく、 世の中を舐めている字 なんです。

✨その女、渡辺智恵40歳。(私の旧姓ワタナベです^-^;)
当時、上司と衝突し上場企業を退職しました。40歳の渡辺さんは実績と実力があるので転職先に困ることはありません。渡辺さんは自分の足を引っ張る会社をとっとと辞め、次の就職先を探しサクッと面接の約束を取り付けました。
自信満々の面接です。履歴書に書かれた自慢の経歴と資格、それらと相まった地味な奥二重(自称:壮年キラー✨)で
私に落とせない支店長はいなーい!と言わんばかりの傲慢な態度で面接に挑みました。
支店長は履歴書をじーっと見つめています。端から端までじっくりと目を通し、静かにこう言いました。
「ウチでは渡辺さんを採用できません。こういうアバウトな字は正直、感じ悪いです。」
渡辺さんは大手企業の勘違い系トップセールスマンでした。大手企業では沢山の方が支えてくれるので営業に没頭できます。数字さえ出せば会社は有難がってくれるので事後処理が荒っぽくても大目に見てくれました。(謎の)社内の掟を守らなくても それがキャラクターだと持ち上げてくれました。
もちろん渡辺さんの実績は自身の実力ではなく、周りに支えられて出せた結果です。
(このことに本人は10年経ってから気付くのですが…)
そんな勘違い系トップセールスマン気質が字に表れ、渡辺さんはこの会社から不採用通知を受けました。

🐿子リス君の字は渡辺さんの字と同じアバウトさをはらんでいます。
(もっとも、その字を指摘された当時は怒りが込み上げただけで終わったのですが。)
🐿子リス君には時期を見てツッコミを入れようと思っています。それはお節介です、と思いますか?お節介を含めてのコンサルティングなので、そこは諦めてもらいます。私のお客さんであれば私の言うことを間違いなく理解してくれますから大丈夫^^
あの時は手痛く履歴書の字を指摘され、恥ずかしく悔しい思いをしました。でも調子に乗りすぎていた私には良い刺激だったので、それからは下手くそでも丁寧に字を書くようにしました。
意識が変わって字が変わったのか、それとも字が変わって意識が変わったのか…よくわかりません。何か成長できたことがあるかも知れませんが、自分で実感したことはないです。
ただ間違いなく言えるのは…結婚できない女が結婚できた、と言うことです。(← いいね!⤴)