「こんにちは、弁護士のJです。早速なんですけどね、ライバル社がお客さん見つけてきたんですけど伊藤さんの方はいかがですかー?」

私が独立する前から取引きさせて頂いている弁護士、J先生から連絡が入りました。珍しいな…というのも、私は基本的に弁護士から連絡が来ないようにしています。それは「どうなりましたか?」と聞かれる前に売れなければ売れない理由を、動きがなければその状況を文書で都度々々報告するからです。これ当たり前✨

そんな私の当たり前を上回るスピードで意欲的に活動したライバル社Wさんの完全勝利です。私は悔しいより(すごいなぁー)と感じる体たらくぶり…売却意欲が低下していたのかも知れません。今回は売価以上に整備する費用がかかってしまう難しい土地でした。周りの不動産業者に話を振っても反応がいま一つ😢慣れが出てきた私とは対照的に、そんな難しい物件を一生懸命売り込んだWさんの姿に平成29年の自分が重なりました。

~平成29年3月3日 夕方~「こんにちは、弁護士のJです。早速なんですけどね、今日依頼主さんとお話しした中で新たな事実が判明しました。どうやら2階で親族の方が自殺したみたいなんですけどね、買主さんは見つかりそうですかー?」平成29年のJ先生から連絡が入りました。

この物件は当時私が在籍していたクラーク社と、地元任意売却業界の雄エス社ほか3社で依頼を受けていた案件でした。それまで3社とも積極的に活動していましたが、この日を境に『告知事項あり物件(いわゆる事故物件 ´;ω;`)となったことで一気に風向きが変わったのか、気が付けば私だけが足繫く物件に通い続けていました。「そんなに頑張らなくても大丈夫だからな~」とA部長は言ってくれましたが、噂に聞く「事故物件」を扱える機会に私のテンションは上がる一方!この頃の私は成約したくてしたくて暇を見つけてはクラーク社倉庫で過去の事例を頭の中に叩き込み、夕方以降は飛込み営業を夜7:30過ぎまで(迷惑だろ😒)休みなく(休むのもったいない、変態か?😒😒)活動していました。

食事いらない、お腹すかない眠りたくない、いま欲しいのは実績だけ!

ある程度の経験を積んだ今は、平成29年のエス社やA部長のようにメリハリをつけて仕事ができるようになりました。。これは良い悪いの概念ではなく、取り組みの真剣さという浅いものでもない、会社にとって最善の方法を模索する過程と捉えています。あの頃のように寝ないで働くことはできないし、身体のために食事もしたい、そして気持ちを整える丁寧な生活がしたいと人並みに感じるようになったことも大きいです。(暴走キャラがまともになって寂しい気もする 笑)

結局、この事故物件はクラーク社伊藤が成約しました。今思い返すと私が独立する気持ちを後押ししてくれるきっかけとなった感慨深い案件です。J先生からもお力添えいただき~『周りにも伊藤さんは事故物件が得意だと宣伝しておきますから♪』のお言葉とともに😅やめてー~ 更なる使命感のもと、老後は調停委員を目指す勢いで (法律家ですもの。来月は裁判を傍聴します✌) 日々邁進!(←何処へ向かうのか?)※ファンの皆様、かたちは変わっても暴走キャラ健在なので安心してください😂